データの出典と算定方法
最終更新日:2026年9月4日(令和8年度 調剤報酬に対応)
このページについて
「おくすり代チェック」の診断ツールや地域別一覧が、何のデータをもとに、どのような計算をしているのかをすべて公開するページです。
医療費に関する情報は、根拠が見えないと安心して使えません。当サイトでは「どこから来た数字か」「どこまでが推計か」を隠さずお示しすることを運営方針としています。
使用しているデータの出典
- ① 厚生労働省「調剤報酬点数表」 調剤基本料・薬剤調製料・調剤管理料・服薬管理指導料・各種加算の点数。診療報酬改定(直近:令和8年度改定)のたびに内容を確認し、サイトに反映しています。
- ② 地方厚生(支)局「届出受理医療機関名簿(保険薬局)」 全国の保険薬局がどの施設基準(調剤基本料の区分、地域支援体制加算など)を届け出ているかの公開名簿。地域別一覧ページの基礎データです(令和8年7月時点のデータを使用)。
- ③ 運営者(現役薬剤師)の実務知識 点数表の解釈や「実際の現場でどう算定されるか」については、調剤薬局を経営する薬剤師である運営者が監修しています。
前提となる仕組み
薬代は2階建て
薬局で支払う金額は、大きく次の2つでできています。
| 薬剤料 | 薬そのものの値段。国が定める薬価で全国一律。どの薬局でも同じです。 |
|---|---|
| 技術料 | 調剤基本料・調剤管理料・服薬管理指導料・各種加算など。薬局の体制によって変わる部分で、当サイトが「見える化」の対象としているのはここです。 |
1点=10円
調剤報酬は「点数」で定められており、1点=10円で金額に換算されます。窓口で支払うのは、その1〜3割(自己負担割合に応じた額)です。
診断ツールの計算方法
トップページの診断ツールは、領収書の数字から次の手順で技術料を推計しています。
手順1:医療費総額を逆算
医療費総額 = 窓口で支払った額 ÷ 自己負担割合
例:3割負担で3,000円支払い → 総額 約10,000円
例:3割負担で3,000円支払い → 総額 約10,000円
手順2:技術料を分離
技術料 = 医療費総額 − 薬剤料(領収書に記載があれば入力値を使用)
薬剤料が不明な場合 → 総額の30%を技術料と仮定(簡易推計)
薬剤料が不明な場合 → 総額の30%を技術料と仮定(簡易推計)
「30%」は、調剤医療費に占める技術料のおおよその構成割合を参考にした簡易値です。薬剤料を入力していただいた方が推計精度は上がります。
手順3:点数化して全国モデルケースと比較
技術料点数 = 技術料 ÷ 10(1点=10円)
初回利用の場合 = 初回ぶんの上乗せ(14点)を加味して補正
夜間・休日の場合 = 時間外加算ぶんを加味して補正
初回利用の場合 = 初回ぶんの上乗せ(14点)を加味して補正
夜間・休日の場合 = 時間外加算ぶんを加味して補正
補正後の点数を、標準的な処方(内服薬・お薬手帳持参・通常時間帯)を想定した全国モデルケースの点数帯と比較し、次の3段階で表示します。
| 〜165点 | 安めの水準 |
|---|---|
| 166〜248点 | おおむね標準的な水準 |
| 249点〜 | やや高めの水準 |
地域別一覧(加算・基本料マップ)の作り方
- 地方厚生(支)局が公開する届出受理医療機関名簿(保険薬局)を取得
- 市区町村ごとに薬局を整理し、各薬局の施設基準の届出状況(調剤基本料の区分・地域支援体制加算・後発医薬品調剤体制加算など)を一覧化
- 届出状況から、その薬局で算定されうる基本料・加算の目安を表示
名簿は定期的に更新されるため、当サイトのデータ時点(令和8年7月)以降に変更が生じている場合があります。
推計の限界(正直にお伝えします)
当サイトの判定は「目安」であり、薬局の良し悪しを断定するものではありません。
- 技術料は処方内容(薬の種類数・日数・剤形)や時間帯で正当に変動します。「やや高め」=不当な請求ではありません
- 在宅対応・24時間対応・高度な薬学管理など、手厚いサービスの対価として技術料が高くなっている薬局も多くあります
- 薬剤料を入力しない場合の「30%仮定」はあくまで簡易推計です
- 施設基準の届出があっても、毎回すべての加算が算定されるわけではありません
迷ったときは、領収書を持って薬局で直接たずねるのがいちばん確実です。算定の内訳を説明することは薬局の義務であり、嫌がられることはありません。
更新方針
- 診療報酬改定(通常2年ごと・直近は令和8年度)のたびに、点数・しきい値を見直します
- 届出名簿データは入手可能なタイミングで更新します
- 誤りを発見した場合は速やかに訂正します。お気づきの点はお問い合わせフォームからご連絡ください